2018年7月1日 （仮訳）フィリピン産のモジゴケ属地衣の新種 Joshi, S. et al., 2018. New species in the family Graphidaceae (Ascomycota: Ostropales) from the Philippines. Phytotaxa. Available at: https://doi.org/10.11646/phytotaxa.345.2.6 [Accessed July 1, 2018]. 【R3-05265】2018/7/1投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ フィリピン、ルソン島からThalloloma nitidum、Thelotrema isidiosum、およびThe. megasporumの3新種を記載した。 Tha. nitidumは光沢のある地衣体やノルスチクチン酸、The. isidiosumは珊瑚状の裂芽や樽形二重縁の子器などで特徴づけられた。 The. megasporumは帯褐色で厚い地衣体や樽形二重縁の子器、単胞子性の子嚢、無色大型の子嚢胞子などで特徴づけられた。 The Philippines, Ifugao province, Luzón Island, Banaue, Aparngao, Banaue ethnic village and pine forest resort （新種） Thalloloma nitidum S. Joshi, Upreti & Hur 語源…光る（地衣体表面の性状から） 【よく似た種との区別】 Thalloloma rubromarginatum 地衣体が類白色 地衣体表面が平滑で光沢を有する リレラが星状に分枝する 子嚢が8胞子性 子嚢胞子が（類）石垣状 地衣成分としてノルスチクチン酸を含む 本種と異なり子器に粉霜を欠く 本種と異なりリレラに沿って暗赤色の色素 (“isohypocrelline”) を有する 本種より子嚢胞子のサイズが比較的小さい 本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸を欠く Thalloloma ochroleucum 地衣体が白色を帯びる 地衣体が圧着する 地衣成分としてノルスチクチン酸を含む 本種と異なり子嚢胞子が石垣状ではなく横隔壁のみを有する Thalloloma pontalense 地衣体の色が類似している 子嚢胞子のサイズが類似している 地衣成分としてスチクチン酸を有する Thalloloma halonatum 地衣体の色が類似している 子嚢胞子のサイズが類似している 本種と異なり地衣成分としてプロトセトラル酸を有する The Philippines, IIocos Norte, Luzón Island, Adams, Mt. Mabolo （新種） Thelotrema isidiosum S. Joshi, Upreti & Hur 語源…裂芽の 【よく似た種との区別】 Thelotrema isidiophorum 子器が無柄 裂芽を有する 本種と異なり地衣体が疣状 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が横隔壁のみを有するのではなく石垣状 本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸を含む 本種と異なり地衣成分としてサラジン酸を含むという特徴を欠く Thelotrema porinoides 子嚢胞子がアミロイド 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が15-22室からなるのではなく13–25(–27)隔壁を有する 本種と異なり裂芽を欠く 本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸類を含む Thelotrema heladivense 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 子嚢胞子に15隔壁を有することがある 本種と異なり裂芽を欠く 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子が弱いアミロイド 本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸および未知成分を含む Thelotrema weberi 子器が樽形 子嚢胞子が強いアミロイド性を示す 本種と異なり子嚢胞子が石垣状 本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸を含む Thelotrema subweberi 子器が樽形 子嚢胞子が強いアミロイド性を示す 本種と異なり子嚢胞子が石垣状 本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸を含む The Philippines, IIocos Norte, Luzón Island, Adams, Mt. Mabolo （新種） Thelotrema megasporum S. Joshi, Upreti & Hur 語源…大きな胞子の 【よく似た種との区別】 Thelotrema thesaurum 地衣体が厚い 地衣体が淡い帯オリーブ色～帯黄褐色 地衣体が疣状 地衣体が蝋質 子器が無柄 子嚢胞子が無色 子嚢胞子が石垣状 子嚢胞子が非アミロイド 地衣成分としてスチクチン酸類を含む 本種と異なり子嚢が単胞子性ではなく(4–)6–8胞子性 本種より子嚢胞子のサイズがずっと小さい Thelotrema conferendum 子嚢胞子が無色 子嚢胞子が石垣状 地衣成分としてスチクチン酸を含む 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が非アミロイドではなく顕著なアミロイド Thelotrema rugulatum 地衣体が疣状 子嚢胞子が無色 子嚢胞子が石垣状 子嚢胞子が非アミロイド 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種と異なり地衣成分を欠く Asteristion cupulare 子器に二重の縁を有する 子嚢胞子が無色 子嚢胞子が石垣状 子嚢胞子が非アミロイド 本種より子嚢胞子のサイズが小さい Asteristion leucopthalmum 子器に二重の縁を有する 子嚢胞子が無色 子嚢胞子が石垣状 子嚢胞子が非アミロイド 本種より子嚢胞子のサイズが小さい